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派遣先とのトラブルについて

実際の契約先と職場の事業主が異なる派遣では
 トラブル発生時の対処法も複雑になりがちで、
想像するだけでやっかいなものです。
自分自身のミスによるものであれば防ぎようもありますが、
派遣元や派遣先での無理難題、
契約不履行に起因するものなど一体どう処理したらよいのでしょうか。
ここでは派遣で働く人に起こりうる、
実例を持つトラブルと その対処法についてみてみます。

契約内容にまつわるトラブル


突然の解雇通知
契約期間中であるのにもかかわらず、派遣先の会社から解雇を言い渡された、
という話があります。
2006年度の派遣のトラブルの相談内容として
最も多かった内容がこの契約中途解除にまつわるものだそうですから、
案外頻繁におこりうる問題なのかもしれません。
もともと派遣先が派遣社員を解雇する権利はありませんので
これは派遣元との契約を派遣先の会社が契約途中でやめるといいだした、
ということですので、この場合まずは派遣元へ相談します。

突然の解雇もその理由や告知の方法によっては
やむを得ない場合があります。
契約期間にかかわらず、正当な理由がある場合、
1ヶ月より以前に告知を行うことで
企業が従業員を解雇することは可能です。
しかしこの場合、派遣先の職は辞めたとしても
労働者と派遣元との契約は残っているので
派遣元は新たな仕事を紹介するか、または当初の契約期間分の残りの賃金を
支払う義務があります。
実際に全額支払いに応じるケースは少ないようですが、少なくとも請求はできます。

ただし、「仕事ができない」などというあいまいな理由での解雇は
認められません。また突然の「明日からこなくていいよ」などという
告知も違法です。
遅刻や早退、欠勤がやたら多い、意図的に仕事に意欲を見せない、
3日以上の無断欠勤がある、というような
企業側にあからさまに不利益をもたらすような本人に責のある場合を除いては
派遣元と相談後、場合によっては 労働基準監督署への相談ができます。
またこの場合は告知から実際の退職までの間、または30日以上分の手当を請求できます。
最寄りの労働基準監督署の所在地は厚生労働省のサイトから調べることができます。


業務内容が契約内容と異なっている

派遣社員として働く内容については、派遣元と派遣先が契約書で取り決めています。
営業で入ったはずなのにえんえん事務をやらされている、などという、
明らかに契約内容との食い違いがある場合は、
就業条件明示書で確認をとり 派遣元に相談しましょう。
また同じく、契約にない指令系統で仕事をまわされる場合も
改善を求めることができます。
仕事内容や指令系統については、毎日の仕事のことですので
「契約にないものは一切しません」という姿勢は現実的ではありませんが
自分の本来の仕事に影響が出るほどであればやはり問題だと言えるでしょう。
これについて派遣元に相談する際には
契約通りの業務に就いて、その職場で働き続けたいのか、
またはやめたいのかといった自分の希望を伝えることが大切です。
契約途中の辞職となっても、契約違反を行っていたのは先方なので
契約社員に賠償請求などがくることはありません。
もし改善が聞き入れられない場合は
内容証明にして書面で契約違反である旨伝えるとよいかもしれません。


契約期間は残っているがやめたい

やむを得ない場合、派遣元への相談で、代わりの人を派遣してくれる可能性もあります。
しかし派遣社員の個人的都合による退職の場合、派遣元からの損害賠償の請求が
くる可能性もありますから覚えておきましょう。
くれぐれもつづけて無断欠勤をした流れで退職へ、などと言うことがないようにしましょう。


派遣先の職場でのトラブル

派遣先でセクハラ?!
セクハラにあっている、と思った時は、
相手にそれがセクハラである旨を口頭ではっきり伝えるか
もしくは書面にして内容証明で送ります。またいつ、どこで、だれに何を言われたか、
なにをされたか、またその事実を知っている人はだれか、
というような被害記録を細かく記録しておきます。
できれば目撃証人となってくれる同僚を捜しておくと良いでしょう。
それと同時に派遣元への相談をしましょう。派遣先にセクハラ相談の機関があれば
そちらにも相談します。
派遣元も派遣先もどちらも役に立たない、または問題解決に非協力的である場合は
ハローワークや労働基準監督署など、さらに公の機関へ相談します。
セクハラは犯罪ですので、被害者として慰謝料請求もできますから
断固とした姿勢で改善要求をすることが望ましいです。


派遣先の人間関係

仕事をおしつけられている気がする、どうもなじめない
意図的に仲間はずれにされている、などなど、
派遣先での人間関係に悩む人も少なくないと聞きます。
客観的に考えてもどうも理不尽な扱いを受けている、と感じた場合は
まず派遣元のコーディネーターに相談します。
派遣先の環境改善に努めてくれるかもしれません。


サービス残業って…

残業はなし、という契約であれば、なんとなく帰るに帰れずに
残業をしてしまったとしても残業代は一切出ませんので気をつけましょう。
残業を命じられたとしても断れますし、
そもそも残業を命じてくる派遣先が契約違反となります。


その他困ったときには

派遣で働いている際のトラブルについては、たいていはまず
派遣元のコーディネーターへの相談が第一ですが、
それでは解決しない場合、また運悪く派遣労働者側に立とうとしない
派遣会社であった場合などは、各種の第三機関に持ち込むことができます。
泣き寝入りをしたり、一人で悩み続けたりせず、
しかるべき場所へ助けを求めましょう。

派遣でのトラブルを相談できる機関リンク

厚生労働省・全国各地の総合労働相談コーナー
厚生労働省・全国労働基準監督署
社団法人日本人材派遣協会
特定非営利活動法人・派遣労働ネットワーク